Vectra AI、クラウドネットワーク可視化のパイオニアであるNetographyを買収
今回の買収により、Vectra AIはNetographyの可視化ソリューションをAI主導の攻撃シグナル分析と融合し、クラウドネットワークにおけるセキュリティ対策と脅威の可視化を支援します。
現代のネットワークを最新の攻撃から保護するサイバーセキュリティAI企業であるVectra AI(本社:カリフォルニア州サンノゼ、創業者兼CEO:ヒテッシュ・セス)は、この度、クラウドネットワーク可視化のパイオニアである Netography を買収したことを発表しました。
この買収により、VectraAIプラットフォームはハイブリッドおよびマルチクラウド環境を対象とした脅威検知と可視化を一層強化します。買収の一環として、NetographyのNetography FusionはVectra FusionとしてVectra AIの製品ポートフォリオに加わり、エージェントレスでクラウドネットワークの可視化を実現し、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境におけるプロアクティブかつ予防的なサイバー攻撃防御を実現します。
企業がクラウドファースト戦略、分散型ワークフォース、IoT/OTの拡大を進める中で、従来のネットワーク境界は変化しています。現在の組織は、オンプレミス、マルチクラウド、SaaS環境を横断してワークロードやアイデンティティ、データが常に移動するハイブリッド設計が主流です。攻撃者はこの複雑性を突き、数分でドメインを横断しており、防御側は分断されたツールや不十分な可視性に苦戦しています。Netographyの買収により、Vectra AIはクラウドネットワークでの脅威の可視化とAIによる攻撃シグナルの深い分析力を統合します。
Vectra Fusionは、VPCフローログのシームレスなオーケストレーション、新規アカウントやワークロードの自動オンボーディング、AWS、Azure、GCP、オンプレミス環境全体での統一的な可視化を実現します。Vectra AIはこれらの機能を統合することで、ハイブリッドエンタープライズ全体のカバレッジを拡張すると同時に、クラウドのコントロールプレーンおよびデータプレーンのコンテキストを活用した攻撃シグナルの精度向上を実現します。結果として、現代のハイブリッド企業に最適化された統合的かつシームレスなSOCプラットフォームを提供します。
「企業は今後もハイブリッド型であり続けます」とVectra AI のCEO、HiteshShethは語ります。「そして、そのスピードとスケールで防御できるのはAIだけです。ネットワーク由来のシグナルは、アクティブな脅威検知だけでなく、全体的なエクスポージャー管理においても“究極の真実の情報源”です。Netographyが加わることで、Vectra AIはクラウドネットワークの可視化と攻撃シグナル分析の深さを融合させました。これにより、セキュリティチームは比類なきスピードと精度で、ハイブリッド環境を予防的にも対応的にも守る力を手にします。」
このコメントを受けて、Netography社、CEOのMartin Roesch 氏はこう述ベています。「長年にわたり、可視化はクラウドネイティブで、全方位的でなければならないと主張してきました。その理由は、スケールのない可視性は幻想だからです。Vectra AIと組むことで、その可視化がついに“実行可能なもの”になります。当社の統合プラットフォームは、防御側に統一された可視性、コンテキスト、制御を提供し、現代の攻撃者のスピードと機動性に匹敵することを可能にします。」
「Netographyのクラウド可観測性とVectra AIのAttackSignal Intelligenceの統合により、私たちが求めていた統一的な可視性と信頼できる検知を得ることができます」とFICO社、サイバーアーキテクチャ・エンジニアリング・オペレーション責任者のYoni Kaplansky氏は言います。「これは、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境全体でセキュリティ運用を強化しながら、運用負荷を軽減するという当社の戦略に完全に合致しています。」
「Netography Fusionの前は、マルチクラウドとオンプレミスをまたぐ全方位の可視化は常に課題でした。」Rubrik社、クラウドアーキテクトのFaan DeSwardt氏は語ります。「今では、一貫した単一ビューでネットワーク活動を把握し、すぐに活用できるコンテキストで強化されています。SOCがインシデントを調査、封じ込めるスピードと確信が大きく変わりました。」
RSA元会長でSYN VenturesマネージングパートナーのArt Coviello氏は、Netographyへの初期投資家であり、サイバーセキュリティ分野で最も影響力のある人物の一人として知られています。同氏は次のように述べています。「業界はツール乱立を抑えつつ有効性を高める“統合プラットフォーム”に向かっています。Vectra AIとNetographyの統合は、まさにこの方向性を象徴しています。攻撃シグナルの明確化と可視化の融合により、企業は複雑なハイブリッド環境を自信とコントロールを持って防御する力を得ることができます。」
Netographyの技術がVectra AIプラットフォームに統合されたことで、企業はクラウドネットワークの可視化とAI主導の攻撃シグナル分析の深みという両方の価値を受け取ることができます。両社は、企業規模、スピードに対応した検知、調査、対応の新たな標準を確立し、死角の排除、ノイズの削減、そして現代のハイブリッド/マルチクラウド環境における攻撃の阻止を可能にします。
イベント情報:
2025年10月に開催される「Security Days Fall 2025」大阪および東京に出展いたします。本イベントでは、弊社の最新のNDRソリューションを中心に、進化する脅威に対抗する最前線の知見をお届けします。イベント詳細・ご登録はこちら:https://f2ff.jp/event/secd
大阪会場
Vectra AIはブース出展に加え、12:15~12:55に昼食付きセミナーセッションを予定しております。セッションでは、最新の脅威動向とNDRを活用した実践的な防御アプローチについて解説します。
セミナー詳細はこちら:
https://f2ff.jp/introduction/11025?event_id=secd-2025-02-osaka
東京会場
10月22日(水)17:00~17:40には、弊社セキュリティエンジニアによるセミナー『NDRはなぜ今「不可欠」なのか? 現代のネットワークを最新の攻撃から守る』を開催いたします。
セミナー詳細はこちら:
https://f2ff.jp/introduction/11162?event_id=secd-2025-02-tokyo
また、会期中4日間を通じてブースにて弊社スペシャリストが常駐し、実際のユースケースや導入事例を交えたご相談に対応いたします。ぜひお立ち寄りください。
VectraAIについて
Vectra AIは、現代のネットワークを最新の攻撃から保護するAI主導のサイバーセキュリティを提供しています。高度なサイバー攻撃が既存の制御を回避し、検知を逃れて顧客のデータセンター、キャンパス、リモートワーク、アイデンティティ、クラウド、IoT/OT環境にアクセスした場合、Vectra AI プラットフォームは攻撃のあらゆる動きを監視し、リアルタイムで点と点を結び付けて、侵入を阻止します。また、当社はAIセキュリティに関する35件の特許を取得し、MITRE DEFENDで最も多くのベンダーリファレンスを誇ります。他のツールでは検知できない攻撃を見つけ、阻止するために世界中の組織がVectra AIを活用しています。詳細については、https://ja.vectra.ai/ をご参照ください。
Netographyについて
Netographyは、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境におけるクラウドネットワーク可視化を提供。AWS、Azure、GCPのフローログをエージェントレスでオーケストレーションし、SOC、ネットワーク、アプリケーションチームに拡張可能な即時可視性と実用的なインサイトを提供します。多くの業界のリーディング企業から信頼されるNetographyは、死角を排除し、レジリエントなクラウド運用を支えます。なお、本取引におけるNetographyのアドバイザーはAltitude Cyberが務めました。
Understand more about the Vectra platform and its approach to threat detection and response.